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板紙への印刷

このページでは板紙・厚紙の特徴・種類や、印刷加工方法について解説いたします。


【目次】

板紙とは?その定義に迫る

板紙はJIS規格では「木材パルプ、古紙などを原料として製造した厚い紙の総称」とされ、硬い紙質で腰が強い特徴がある紙です。
JIS規格でいう「紙」が新聞巻取紙や印刷情報用紙、ティッシュペーパー等の衛生用紙を差すのに対し、板紙は主に段ボールや紙器・パッケージ等の包装用紙として使われています。「紙」が薄くて柔らかいのに対し、板紙はまさに板のように厚い紙で、一般的には厚紙と呼ばれています。


板紙の分類

板紙には大きく分類すると「段ボール原紙」「紙器用板紙」「雑板紙」があり、このうち紙器用板紙は使用する原料や着色によって「白板紙」「黄板紙・黄ボール」「チップボール」「色板紙」等の種類に分けられます。印刷用途に向いている白板紙は、さらに「アートポスト」「高級白板紙」「特殊白板紙」「白ボール」に区別されます。

以下より白板紙の種類別に解説していきます。

①アートポスト

表面の白色度や光沢度を高めるために、コート紙よりも多く塗料が塗布された用紙がアート紙ですが、その中でも厚手の用紙が「アートポスト」です。コーティングにより鮮やかな発色、高品質で精細な表現が可能となり、高級美術書や写真集等に使われています。
他の板紙と異なり、全紙(用紙規格の最大サイズ)は菊判や四六判で生産されています。連量は四六判換算でアート紙が135kgまでなのに対し、160kg~240kgを20kg刻みで取り揃えている銘柄が多いです。

②高級白板紙

表裏に化学パルプを使用した白板紙。中層までバージンパルプを使っている「アイボリー」と、中層に古紙や機械パルプを使用した「カード」に区別されており、それぞれ塗工されたコート系と、無塗工のノーコート系があります。製紙会社によっては前述のアートポストも高級白板紙のカテゴリに含んでいます。高級パッケージや紙文具、表裏印刷するトレーディングカードや名刺等に使用されています。

③特殊白板紙

片面のみコーティングがされた、表裏に化学パルプを使用した白板紙のことですが、製紙会社によっては裏面に薄く塗工した銘柄もあります。表面は印刷適性に、裏面は筆記適性に優れたポストカード等に採用されています。

④白ボール

表面が化学パルプを使用した白、裏面は新聞等の古紙による灰色をした板紙です。表面に印刷適性を高めるコーティングをしたものはコートボールと呼ばれています。食品パッケージや合紙絵本、三角柱POP等に使われています。

 


厚紙の種類

板紙に分類されない厚紙についても、特徴的かつ代表的なものを取り上げておきます。薄紙から厚紙まで取り揃えている銘柄が多いです。

❶ヴァンヌーボ

高級用紙の代表格とも呼べる、豊かな風合いと印刷適性を兼ね備えた銘柄です。印刷光沢と平滑性のバリエーションも広く、なかでも「ヴァンヌーボV-FS」はナチュラルからスノーホワイトまで白色の種類も豊富です。色によっては四六判275kgの厚みまであり、名刺やポストカード、VIP客向けの招待状に活用されています。

❷アラベール

柔らかい風合いと画用紙のような質感を持ち、鉛筆やボールペンでの筆記性にも優れた非塗工印刷用紙。最大の厚みは四六判200kgとなります。ヴァンヌーボ同様、名刺やポストカードの他、POPUP(ポップアップ)カードにも使われています。

❸マシュマロ

非塗工ながら平滑性のある紙質で、印刷方式を選ばないマルチペーパー。最大の厚みは四六判225kgとなります。弊社の名刺に採用されている他、カレンダーや紙製の名札等に用いられています。

上記の3銘柄は、適正管理されたFSC認証材を使用していると認められた森林認証紙となります。弊社ではFSC 認証を取得しており、印刷物に製品用FSC®ラベルを使用することができます。

❹ラフバカス

さとうきび由来のバガスパルプを配合した非塗工印刷用紙。ラフ感があり、アイボリーな色合いの環境配慮型ナチュラルペーパー。連量は四六判で18kgから30kgまで揃えています。

❺テンカラー

古紙配合のファンシーペーパー。古紙配合のファンシーペーパー。カラーバリエーションを持ち、四六判400kgまでの幅広い厚さを揃えています。ファイルのインデックスや紙製のフォルダ、食品のパッケージにも使用されています。

❻タント

硬い質感という印象を持つ、エンボス感のあるファインペーパー。こちらは180kgまでの厚さしかないものの、200色もの多彩なバリエーションがあります。上製本の表紙や本の栞、メッセージカードの台紙としても採用されています。

板紙・厚紙への印刷方法

弊社では下記①~④の印刷機を自社設備として導入しておりますので、製作物や部数に応じて、最適な印刷方法をご提案いたします。

①オフセット印刷

アルミ製の版にインクを写し、紙に転写するタイプの一般的な印刷機です。比較的部数の多いチラシやパンフレットの生産現場で活躍しています。枚葉オフセット印刷機であれば、アートポスト四六判220kg程度であれば対応可能です。

②オンデマンド印刷

「on-demand(要求に応じて)」から来る名称で、小ロット・短納期な注文に対応可能な、版を必要としない印刷方式を指します。
トナー式とインクジェット方式がありますが、弊社ではトナーインクのレーザープリンターのことを呼んでおり、サイズは原則A3判まで、厚みは四六判300kg相当まで対応可能です。ホワイトやクリアトナー、金・銀・蛍光色で印刷可能な機種もあります。

③UVインクジェット大判印刷

大型の印刷機で全紙やロール紙に印刷することが出来るため、小ロットのポスターの製作に向いています。フラッドヘッド型のUVインクジェットプリンターであれば、数センチの厚みにも対応しているため、嵩高のコースター等の製作はもちろん、段ボールやスチレンボード等の厚みのある原反にも直接印刷することができます。

④UVデジタル枚葉印刷

オフセット印刷同等の品質を再現しながら、プレートレスのため刷版費用が発生しません。同じUVインクを使用しているUVインクジェット大判印刷と比較すると、サイズはB2判(両面印刷の場合はA2判)までの対応となりますが、ある程度のロットが必要な場合にはUVデジタル枚葉印刷のほうが生産スピードが速く、単価も下がります。一般的なオフセット印刷よりもインキの色域が広いため、より鮮やかな色彩表現が可能です。

板紙・厚紙の加工方法

板紙・厚紙の加工としてよく用いられる方法を挙げていきます。

❶表面加工

印刷物の表面を保護することで、印刷物の強度や耐候性を高めたり、裏移りを防止する加工です。光沢感を出すのにも重宝します。印刷機で引くニス加工や、塗布した溶剤に熱と圧を加えるプレスコート加工、用紙にフィルムを圧着して貼り合わせるPP(ポリプロピレン)貼り加工等があり、用途や予算に応じて選択します。

❷抜き加工

紙製のファイルやフォルダの製作等、直線でない形状にカットする場合や、通常の折り機では難しい厚みの用紙に折り目となる筋を押すための加工方法です。穴あけやミシン目を入れる場合にも活用できます。ロットが大きいものは抜き型を作製して抜き加工をしますが、カッティングプロッタやレーザーカット加工機で対応することもできます。

❸製本加工

冊子を製作するための加工で、中綴じ、無線綴じ、スクラム製本等の加工方法があります。中綴じ製本の場合、用紙の厚みは四六判180kgまでが目安となります。厚紙を出版物に使用する場合は、裏面を背合わせで糊で貼って合紙するボードブックという方法があり、幼児向けの絵本等でよく使われています。

❹箔押し加工

金属製の凸版に熱と圧をかけることによって、箔を用紙に転写する加工方法です。金や銀の箔であれば、一般的なオフセット印刷機に通らないような、かなり厚い紙への加工が可能です。ホログラム箔の場合は紙厚の選択肢が狭まります。平滑性の高い板紙のほうが、小さい文字や細い線等の精細な表現の再現性も高くなります。

 

板紙・厚紙への印刷加工についてご相談がございましたら、お気軽にお問合せ下さいませ。

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