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木材への印刷方法

木材への印刷方法とそれぞれの特徴についてご説明いたします。


木材への印刷方法

切り出した木材、ベニヤ板や合板、木で作られた製品へプリントする方法としては、UVインクジェット印刷やシルクスクリーン印刷、パッド印刷等の種類があります。

フルカラー・小ロット・大判の板への印刷には、版の作成を必要としないダイレクトプリントが可能なUVインクジェットプリントを推奨いたします。ロットが大きく、1色程度の使用であれば、コストパフォーマンスとしてシルクスクリーン印刷に軍配が上がります。小さい文字や細い線をプリントしたい場合や、曲面のある木工品であれば、パッド印刷が向いています。

これらの印刷方式ではホワイトインクが使用できるので、木材本来の色や木目に干渉されず絵柄をはっきり見せたい場合は、最初に下地として白色を印刷すると良いでしょう。特に黄色等の薄い色は、木材の色に負けてしまう傾向にあります。

下記の画像は、木材にUVインクジェットプリンタで人物写真を印刷した木製ペン立ての事例ですが、ラケットのガッドや背中のゼッケン、腕の部分を見てみると、木材の色や木目が白インクで塗りつぶされているのがお分かりでしょうか。
木製のペンスタンド製作事例
木製のペンスタンド製作事例

シルクスクリーン印刷やパッド印刷は、対象物と直に接する方法であるため、UVインクジェットよりも境目がキレイに仕上がる傾向にあります。一方でUVインクジェットプリンタはフルカラー印刷に長けており、名札等すべて印刷する内容が異なるバリアブルプリントが可能という特長があります。

木材を印刷会社に持ち込む場合の注意点として、置いたときに印刷する面が平滑であること、反りや歪みが無いことが挙げられます。大型の木材の場合は、そのサイズへの印刷に対応しているかも印刷会社に事前にご確認下さい。

データを焼き付ける方法も

印刷ではありませんが、木材ならではの風合いや素材感を活かすなら、レーザー彫刻という方法もあります。これはレーザー光によって素材の表面を削ることで色の差を生かす加工です。写真データを元にレーザー加工すると、セピア調の表現になります。この加工は、深く削る部分と浅く削る部分を作ることによって立体感を出すレーザー彫刻と厳密に分けて、レーザーマーキングと呼ばれることもあります。
レーザー彫刻による木製看板製作事例
レーザー彫刻による木製看板製作事例

色の差を出す類似の方法としては金属製の版を製作する焼印があります。ロットが多く、ロゴマーク等サイズが小さい案件は焼印が向いていると思われますが、細かい絵柄や濃淡の差を表現したいとき、製品のカットまでを同時に行いたいときはレーザー彫刻が最適です。


DIYで製作するなら

個人で安価に小さ目の木製看板やウッドプレートを製作したい場合は、家庭用インクジェットプリンターで熱転写シートにプリントした図案を、温度を高く設定したスチームアイロンで貼り付ける方法があります。DIY初心者の方には、この作り方が簡単で低コストだと思われます。

転写シートの代わりにクッキングシートを普通紙に張り合わせたものにプリントし、アイロンをかけて転写させる方法もあります。詳しくは下記の動画「プリンターでデザインした文字を木材に転写する方法」(YouTubeチャンネル:暮らしのtips マイナビニュース)をご参照ください。

但し、家庭用プリンタのインクは耐水性が弱いので、水に濡れる場所で使うのでなく、屋内看板やインテリアとしての用途に限られます。また、転写後すぐに擦ると印字部分が剥がれてしまうので、じっくりと乾燥させてください。


大きな木の看板を自作したいという方は、ステンシルによる塗装という方法もございます。これは文字や模様の部分を切り抜いた型紙を対象物に仮留めし、アクリル絵の具やスプレー塗料を塗布して定着させる手法です。

具体的な準備として、お好きな絵柄をプリンターで出力した用紙を、OHPシート等の透明で厚い素材に貼り付けて印字部分をカットしていきます。下記の動画「自作ステンシルシートの作り方とステンシルの仕方」(YouTubeチャンネル:shellbuttonbrand シェルボタン)では対象物が布生地ですが、ダイソー等の100均ショップで入手できる道具や身近な材料を使って制作しているのでご参考ください。


文字や模様には注意が必要で、例えば「O(オー)」等の線が閉じているような文字は、下のイメージのように切り残しのための繋ぎ部分が必要です。文字であれば「無料フォント ステンシル」等で検索すれば、様々な書体が紹介されているので、お好みのフォントをダウンロードしてみてください。

ステンシル書体の一例
ステンシル書体の一例


弊社では1枚から、UVインクジェット印刷機による木材プリントに対応しております。3,100×1,600mm以内の厚み5mmまでの大型の板や、A2(420×610mm)以内のサイズであれば、厚み15cmまでの角材や桐箱の蓋への印刷が可能です。
木材で製作した立て掛け看板
木材で製作した立て掛け看板

木材・木製品へ印刷するだけでなく、レーザー彫刻およびマーキング加工、さらにカッティングまで一貫した生産体制を整えておりますので、カレンダーや表彰状、コルクコースター、絵馬、パズル・うちわ等のノベルティ等、その形状やサイズも自由な表現が可能です。

また、社内にデザイナーが常駐しておりますので、お客様のご要望をヒアリングの上でデザインからお引き受けいたします。「木製のノベルティを作りたい。大体のイメージもある。でもどうやって作ったらいいか……」とお悩みの方は、制作から印刷まで一貫して対応しているプロネートにご相談ください。

屋外看板を製作する際は、防水等の表面保護を目的とした仕上げ塗装も含めてご相談ください。また、看板の材料である一枚板(乾燥材を推奨)は原則、お客様にご用意していただくことになっておりますが、もしご手配が難しそうであればその旨お伝えください。


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