アクリルへの印刷方法

アクリルへの印刷方法とそれぞれの特徴についてご説明いたします。

アクリルとは?

まずアクリルという素材の概要を説明しますと、透明度の高い合成樹脂で、板材はアクリルガラスとも呼ばれることがあります。ガラスとの違いは、アクリルは割れないが細かい傷が付きやすく、反対にガラスは割れやすいが傷が付きにくいという性質にあります。また、アクリルはガラスに比べて軽く、サイズの大きな額縁に嵌める窓カバーや、水族館にある大型魚の水槽等で活用されている素材です。
近年多い巨大な水槽はアクリルガラス製
近年多い巨大な水槽はアクリルガラス製
販促・サイン&ディスプレイ業界では、アクセサリー等の高級品の卓上スタンドや、アクリル板に印刷物を挟んで掲示するポスターフレーム、LEDを使った発光ディスプレイ等に活用されています。

やりたいことによって印刷方式は変わる

アクリル板・アクリル製品へプリントする方法としては、UVインクジェット印刷やシルクスクリーン印刷等が挙げられます。

フルカラー・小ロット・大判のアクリル板への印刷には、UVインクジェットプリントを推奨いたします。版の作成を必要としないため、納期の短縮化が図れます。

ロットが大きく、1色程度の使用であれば、コストパフォーマンスとしてシルクスクリーン印刷に軍配が上がります。サイズの小さいフォントや細いラインを印刷したい場合や、アクリル製品の曲面にプリントしたい場合はパッド印刷という方式が向いていますが、印刷範囲が大きいものは苦手です。用途や数量に応じて最適な印刷方式をご選択ください。

これら3つのプリント方式ではホワイトインクが使用できるので、透明アクリルに下地として印刷することで、部分的に不透明化させることも可能です。下記の写真は透明のアクリル板にホワイトインクを印刷したサンプルです。クマノミのシルエットに沿って最初にホワイトインクを印刷することで、卓面の色に影響を受けなくなっています。
ホワイトインクの効果
ホワイトインクの効果
透明なクリアインクもアクリルとの親和性が高く、UVインクジェットプリンタでクリアインクを濃度を調整して印刷すると、曇りガラスのようなマットな表現が可能になります。また、アクリル板にテキストや模様を透明なインクで印刷すると高級感のある仕上がりになります。

下記の写真は3mmのアクリル板を2枚組み合わせて製作したオリジナルの表彰プレートです。前面のアクリル板には受賞のメッセージや飾り枠を、後ろのアクリル板にはクリアインクでロゴマークを印刷しています。
表彰楯にクリアインクを活用した事例
表彰楯にクリアインクを活用した事例
グラデーションによる表現は、シルクスクリーン印刷やパッド印刷でも不可能ではないですが、レインボーカラーのような多色使いなら、UVインクジェット印刷が強みを発揮します。
虹色のグラフィックを印刷したアクリル名刺
虹色のグラフィックを印刷したアクリル名刺
また、名入れ製品等、すべてに異なる要素を印刷するバリアブルプリントも、UVインクジェット印刷ならではの特色になります。例えば、イメージ・パーソナライズ技術を活用することによって、数百〜数千のロイヤルカスタマー向けに、世界にひとつしかないアクリルカレンダーを贈ることもできます。(イメージ・パーソナライズについては「UniSnap(ユニスナップ)」のページをご覧ください)


アクリル印刷に関するテクニック

擦過によって印刷されたインクが削られるのを防ぎたい場合は、透明アクリルの裏面からプリントする方法があります。アクリルそのものが防護カバーとなって、印刷面をガードしてくれます。

また、グラフィックをレイヤー分けし、厚いアクリルの両面にグラフィックを別々に印刷することによって、奥行きのある表現も可能になります。アクリルの裏面からプリントする場合、印刷用のデータは左右反転させる必要がありますが、弊社にて編集作業を行なわさせていただきます。

店頭に設置するメニュー表等、内容が頻繁に変わる予定がある場合や、アクリル板を再利用したい事情がある場合には、ウィンドウフィルム等の再剥離可能な透明シール資材へ印刷して貼り付ける方法をお奨めします。弊社では大判のウィンドウフィルムへの印刷にも対応しており、アクリル看板に貼付けて納品した実績もございます。

注意点としては、アクリル資材のメーカーや製品、表面加工の有無によっては印刷適性が低い場合もございます。アクリル板やアクリル製品をお持ち込みになる場合は、本番前に印刷テストをお薦めいたします。


インクを使わない「疑似印刷」も

インクを使わない表現方法としては、レーザー彫刻というものもございます。これはレーザー光によって刃物を使用せずにアクリルの表面を削る加工で、お好きな文字やイラスト、写真等を表現することができるものです。下記の写真を見ると白っぽく見える部分がアクリルを削った箇所です。人物写真等、かなり精細なグラフィックの表現も可能です。
アクリル彫刻サンプル
アクリル彫刻サンプル

弊社ではUVインクジェット印刷機によるアクリルへの印刷、およびレーザー加工機によるアクリル彫刻、デジタルカッティングマシーンによるカッティング加工を承っております。試作品・テスト印刷のみのご発注も可能です。

「Adobe Illustrator」をお使いの方は、ファイルは「.ai」形式、カラーモードはCMYKでご入稿ください。印刷用のデータをお作りになれない場合でも、弊社にはデザイナーが常駐しておりますので、お客様のご要望をヒアリングの上でデザインからお引き受けいたします。「オリジナルでアクリル製のパネルを作りたい」等のご希望がございましたら、制作から印刷まで一貫してお引き受けいたします。


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